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任天堂初のスマホアプリになぜ海外はがっかりしたのか? 社長の楽観姿勢と温度差

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任天堂初のスマホアプリになぜ海外はがっかりしたのか? 社長の楽観姿勢と温度差

 任天堂は29日、同社初のスマートフォン向けゲーム「Miitomo(ミートモ)」を来年3月に配信開始すると発表した。任天堂は「ゲーム」として発表したが、実態はユーザー同士のコミュニケーションを可能にするSNSアプリに近いもののようだ。この満を持して発表したモバイルゲーム参入第一弾が、人気タイトルの「マリオ」でも「ゼルダ」でもなく、ゲームとも言えない微妙なものだったことから、海外メディアは一様に厳しい論調で報じている。また、来年3月という発売時期についても、これまでは「年内」とされていたことから、「発売延期」だと失望感を示す報道が目立っている。

◆発表後に株価が下落
 株式市場も、この発表を期待外れだと受け止めたようだ。任天堂の株価は発表後に9%下げ、今年3月にモバイルゲーム開発で提携したDeNA株も15%落とした。ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)は、この市場の動きを「任天堂の株価がモバイルゲーム延期で打撃」と報じている。ロイターも、「発売延期」を見出しに取っている。

 3月のDeNAとの提携発表時、任天堂は2017年までに5タイトルほどのモバイルゲームをリリースすると宣言し、第一弾は年内に発売するとしていた。そこに人気キャラクターの「マリオ」が加わる可能性も繰り返し示唆してきた。当時は、「豊富な既存キャラクターがモバイルゲームに登場すれば、新たな収入源になるとの投資家の期待感が株価を押し上げ」(WSJ)、任天堂株は70%近くも上昇した。

 それだけに、今回は、いよいよ年内発売のモバイルゲーム第一弾が発表されると、ユーザーや投資家の期待が大きかった。東京を拠点に活動するゲーム業界コンサルタントのセルカン・トト氏は、発表5日前のWSJの記事中で、モバイルゲーム参入という次のステージに進めば、任天堂はまったく新しい市場を切り開くことになるが、「失敗すればゲームオーバーとなるかもしれない」と語っていた。そして、実際発表されたものは「ゲームというよりは、SNSサービスに近い“モバイルアプリ”」(WSJ)で、しかも発売延期というオマケがついたことから、落胆が世界に広がる結果となったようだ。

◆楽観的な君島社長、海外は厳しい見方
「Miitomo」は、既にニンテンドーDS用のゲームなどに導入されている「Mii」というアバター(ユーザーの分身となるキャラクター)を通じ、友だち同士での情報交換を可能にするスマートフォン向けの“ゲーム”だ。「Miiから話しかけられた会話の中身をMiiが友達に拡散することで、フェイスブックの発信に消極的な人でもコミュニケーションに参加することができる」と任天堂は説明している(ロイター)。

 発売延期について、君島達己社長は29日の株主向けの経営方針説明会で、「もともと大きなインパクトを考えていなかったので、(配信を)3月にすることの影響はほとんどない」と楽観的な見通しを示した。しかし、「なぜ、これほど時間がかかっているのか。信じられない」(テレビゲーム市場調査会社『Newzoo』のCEO、ピーター・ウォーマン氏)など、海外識者やメディアの見方は厳しい。『Newzoo』によれば、今年は初めて、世界全体でモバイルゲームの売上が据え置き型ゲームを上回る見通しだ。

 WSJは、「2012年発売のゲーム機『Wii U』は累計販売台数が1000万台と低迷。1年後に発売されたソニーの『プレイステーション4(PS4)』の半分以下で、06年発売のWiiの10分の1にも及ばない。任天堂の携帯型ゲーム機『ニンテンドー3DS』の販売台数も減速している」と、任天堂は据え置き型ゲーム機でも、ライバルのソニーやマイクロソフトに後れを取っていることを指摘している。証券会社BGCパートナーズの日本株営業部門トップ、アミール・アンバーザデ氏は、任天堂のモバイルゲーム進出について「追い詰められての一手。彼らが望んでいた選択ではない」と分析している。

◆ゲームサイトにも失望のコメントが続々
 事実、君島社長の29日の説明会での発言も、「スマートデバイスは積極的に活用したいが、どのくらいの収益になるかわからない。任天堂の中核はハード・ソフト一体型のビジネス。スマートデバイスを活用してどう広げられるかだ。(スマホ向けゲームが)すぐに収益の半分を占めるとは考えていない」(ロイター)と、モバイルゲーム進出にとても積極的だとは言えないニュアンスだった。

 既に昨年の段階で、アップル、グーグルといった主な非ゲーム専業会社のモバイルゲーム収入は、任天堂を上回っている。米紙LAタイムズは、その要因を「任天堂のファミリー向けゲームを楽しんでいたライトユーザー層が、自宅と携帯型ゲーム機を飛び出し、モバイル機器に移った。そこでは、ライバル会社が似たようなゲームをほぼ無料で提供していた」と記す。『Newzoo』のウォーマン氏は、「スマートフォン・タブレットゲームは既に定着している。だから、いつ参入しても時既に遅しとはならないだろう」とも述べているが、任天堂の動きの鈍さはやはり気になるところだ。

 米ゲーム情報サイト『toucharcade』の「Miitomo」発表を伝える記事には、多くの読者コメントが寄せられている。ここでも、失望感が優勢だ。

・ようやく発表されたことは嬉しい。でも、このゲームを説明するのは難しいな。

・「Tomodachi Life」(日本版タイトル「トモダチコレクション」=Miiで架空の生活をするニンテンドーDS用ゲーム)の劣化バージョン?

・これ以上のがっかりはない。畜生!!!!

・痛いな。大きな失望だ。まあ、彼らがメジャータイトルをスマートフォン用で出すとは思っていなかったけれど。

・悲しい。年寄りが若者に合わせようとして、時代に合わない痛ましい姿をさらしているようだ。

・落ち着け。まだジャッジするのは早い。2017年までに5―7個の(モバイル)ゲームを出すと言っているじゃないか。これは、(それらのゲームをプレイするための)アカウントを作る入口となるアプリだ。

(内村浩介)

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