日本のリニア試乗、海外読者が羨望 「イギリスの発明品なのに…」と嘆く人も

 JR東海は13日、2027年に開業予定のリニア中央新幹線の一般向け試乗会を開いた。山梨県の笛吹市から上野原市に至る総延長42.8㎞の実験線で行われ、参加者は時速500㎞で走行するリニアの旅を楽しんだ。

 試乗会は2席4320円。全国の約11.8万人から選ばれた約2400人が乗車した(スポニチアネックス)。試乗会は来春も予定しているという。

 最高時速500㎞を超える新型リニアについて、海外でも注目されている。

◆あっという間の時速500㎞の旅
 英デイリー・メール紙は“乗客思わず拍手”と、リニア試乗会の驚きと興奮を伝えている。車両内の電光掲示板に表示されるリニアの走行速度がついに時速500㎞を超えた瞬間、記念撮影したり、拍手をして喜んだり、という乗客の様子が写真とともに紹介されている。
 
 時速500㎞で走るリニアに乗車した100人にとって、42.8kmの旅は一瞬で終わった、とインディペンデント紙は報じている。新型リニアは新幹線(時速320㎞)よりも早い。イギリスの高速鉄道HS1は、最高速度300㎞である。現在開発中のHS2でさえ、最高速度は360㎞に過ぎない。

 車社会のアメリカでも、リニアは注目されている。『NY Daily News』は、「時速500㎞以上のスピードで走る“浮く列車”に乗ってみたくない?」と、リニアを紹介している。

◆Oh, my god!
 日本の新型リニアに対し、海外読者からは羨望のまなざしが向けられている。各紙には次のようなコメントが寄せられた(『The Times of India』や上述の英紙など)。

・Oh, my god! 時速501㎞で走行するリニアとは、なんてこった!
・リニアはイギリスの発明品なのに、東洋に行ってしまった。
・イギリスではいまだに電車が時間通りに来ない。ましてや時速500㎞なんて無理だ!
・リニアはイギリスで30年前に発明されたが、過去の多くの発明品と同様、他国が開発して利益を得ている。
・HS2は開発前から、すでに時代遅れであることが証明された。

◆品川から名古屋が40分で
 2027年に開業予定のリニア中央新幹線は、16車両編成で、一度に最高1000人の乗客を運ぶ予定である。

 新型リニアは、品川から名古屋までの走行時間を、新幹線で現在80分のところ、40分と半分に短縮することができる。

Text by NewSphere 編集部