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【世界初】商船三井、北極海航路でLNGの定期輸送へ 輸送期間の大幅短縮に海外も注目

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【世界初】商船三井、北極海航路でLNGの定期輸送へ 輸送期間の大幅短縮に海外も注目

 商船三井は9日、ロシアのヤマル半島で生産されるLNG(液化天然ガス)を、ヨーロッパや東アジアに対し、北極海航路を経由して、2018年から定期輸送すると発表した。

 同社によると、大規模な北極海航路の定期輸送サービスは、世界でも初めてだという。中国の国有企業である中国海運との合弁会社によって運営され、3隻の砕氷タンカーを既に発注済みだという。

 韓国の大宇造船海洋に発注されたLNG輸送用砕氷タンカーの費用は総額1億円だったが、砕氷タンカーはその後16隻まで増やされる予定である。

【新航路はどうして可能になったか】
 各メディアによれば、地球の温暖化によって北極の氷の量が減り、1年のうち温暖な期間は北極海ルートが航行可能になったという。ロシア国営イタルタス通信によれば、この期間とは6月から10月の間である。

 国土交通省によると、2010年にこの航路をとった船は4隻だったが、昨年は71隻に増えたという(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)。

【新航路のメリットは】
 新航路を使えば、スエズ運河を通る従来の航路より大幅に輸送時間を短縮できるという。海外メディアの伝えるところを総合すると、ヨーロッパ向けが約25%の短縮で10日前後に、東アジア向けは18日になるという。

 ウォール紙は、「航行距離が短くなれば、航行コストも、それ以外のリスクも減るので、バイヤーにとってはいいことだ」という(財)日本エネルギー経済研究所の永富氏の言葉を紹介している。

【ヤマルLNGプロジェクトとは】
 各メディアによれば、世界のガス埋蔵量の22%がヤマル地域にあると推定されるという。ロシアのヤマルLNGプロジェクトは毎年1650万トンを産出する見込みである。

 ウォール紙によると、プロジェクトの権益の60%はロシアの独立系ガス会社ノバテクが握り、残りをフランスの石油大手トタルと中国国営の中国石油天然気集団(CNPC)が20%ずつ保有している。ノバテクの主要株主はプーチン大統領の旧友でもある石油トレーダーのゲンナジー・チムチェンコ氏。同氏は、ロシアのクリミア併合により、アメリカの対ロ制裁リストに載った人物だという。

 なお中国のCNPCは、シベリアのガス田からパイプラインによって、2018年から30年間にわたり毎年380億立方メートルの天然ガスの供給を受ける契約を、ロシアのガスプロム社と結んだことが5月に報じられていた。

 ウォール紙によれば、CNPCはヤマルLNGプロジェクトから、20年にわたって毎年300万トンの供給を受ける契約であるという。

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(Newsphere編集部)

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